八味姉妹の部屋

文芸ユニット。只今、エッセイの勉強中です。

御理伊武

第六回文学フリマ札幌 お疲れ様でした

愉しい時間はあっと言う間というけれど。本当に夢のような時間を過ごさせて頂きました。 2021年10月3日 文学フリマ札幌このようなご時世にも関わらず お越しいただいたお客様素敵な舞台を作製してくださった スタッフの皆さん 開始と終了の拍手を共にした 出…

文学フリマ 第六回札幌に出店します

お久しぶりにございます。八味姉妹、久々の活動再開にてご案内申し上げます。明日、10/3(日)開催の文学フリマ第六回札幌に出店致します。場所は北海道自治労会館(4階、5階)を利用しての開催となっております。こんなご時世ですから、気軽に「おいでませ」…

小説「カレーライス」 御理伊武 著

最後の夕食をカレーライスにしようと言ったのは私と彼とのどちらからでもなく、冷蔵庫に玉葱とにんじんの切れ端とすっかりやわらかくなってしまったじゃがいも、冷凍庫に残った一握りの細切れ肉があったからだ。 同棲していたアパートの一室から私は出て行く…

「本」御理伊武 著

履歴書の欄に趣味は読書と書く。 2000年のミレニアムのお祭りの後の就職氷河期に、特技や趣味は必要ない。 新卒採用の面接で、若い人は素直で使い勝手があり、新規顧客の開拓に親族友人を紹介してくれたのならば、その時だけほめて後はお役ご免。また契約を…

「絵」御理伊武 著

小学校の体育館にカーテンのように飾られる絵画コンクール入賞者と学年毎に優秀として大勢の中から選抜された絵は、飾られる子供にとっては勲章なのだと思った。私も絵が得意な友達の名前を見つけては、すごいねと賞賛した。 そんな私の絵も飾られたことがあ…

「雨」御理伊武 著

突然の夕立。 桑園イオンを出た私は呆気に取られる暇もなく駐輪場の自転車へと向かう。軒下から3秒歩いて出てみれば、すぐに、ずぶ濡れになってしまう雨の勢い。しかし、ここまで自転車に乗って来たからには自転車で帰るしかない。 ショッピングセンターを…

「映画」御理伊武 著

人生初の映画はドラえもんだ。 「のび太の魔界大冒険」かつて札幌市中央区2条西5丁目にあった、東映に家族でドラえもんを見に向かった。日曜日で満員御礼、立ち見大歓迎。ラッシュ時のような人の混雑の中、通路にも人がいっぱいで、ぎゅうぎゅう詰め。 私…

「夏服」御理伊武 著

何度か目覚まし時計のけたたましい音を夢の中か起きる気力のない現実かで、やり過ごした私は、最後のアラームを止める。十分間に合う時間に最終アラームは設定されているが、それでも急がなくてはいけない。 昨日洗って干したままの白い制服はまだ湿っている…

「料理」御理伊武 著

居酒屋の席に落ち着き、ビールや飲み物を頼んで、飲み物がくるまでメニューを広げて眺める。唐揚げに、枝豆、後は鳥串と…。卵焼きの文字が目に入る。どのお店でも500円程度でボリュームのある卵焼きを私は必ずと言って良いほど注文する。 卵焼きが大好き…

「水遊び」御理伊武 著

私が4、5歳の頃にビニールプールで遊んでいる写真がある。 平屋の公務員官舎の庭の片隅。車がなかった我が家は、雑草の生えた石と土の混じる駐車場をそのまま子供の遊び場にしていた。自家用車のある他の家は、青いブルーシートを張った車庫を作ったりして…

雑談 「青じそ 愛」

札幌は連日のように最高気温が30度を越えている。夏バテで皆、よく倒れず頑張って生きてるよなあと思いつつ、私も滝のように汗を流しながら過ごしている。10年越えの冷蔵庫もこの暑さにやられたらしく、氷を作るのを止めてしまった。 そんな中、私が僅かに涼…

「じょっぴんかる」御理伊武 著

小学生の頃、友達に鍵のついた日記帳を見せてもらったことがある。 厚手の表紙の真ん中に小さな錠前があり、鍵をかけると開けなくなる構造だ。ファンシーショップで見かけたことはあったが、子供のお小遣いで買うのには高価だったので、眺めているだけだった…

雑談 ペンネーム について御理伊武

レベッカというバンドを中学校時代に聞いた私は、どっぷりとその歌声にはまりました。 仲の良い友達の年上のお姉さんが、CDアルバムを持っていて、借りてテープに録音して聞いていたのです。 その、レベッカの、曲の1つに、OLIVEという曲があります。歌詞は…

「カメラ」御理伊武著

1990年代に学生時代を過ごした私たちのカメラといえば、使い捨てカメラが主流だった。カメラ自体が高級品だったので、千円程で24枚撮れるフィルムが内蔵されている使い捨てカメラは学生のお小遣いでも気軽に購入することが出来た。ピント合わせが不要でシャ…