八味姉妹の部屋

文芸ユニット。只今、エッセイの勉強中です。

さっぽろ市民文芸にて「優秀賞」を頂きました!

厳正な審査の結果に受賞された作品は「さっぽろ市民文芸」という本に掲載される企画に応募した結果。

2019年発行の第36号「さっぽろ市民文芸」
詩部門
タイトル「廻るあいでんてぃてぃ」
「優秀賞」を受賞させて頂きました。

初めて応募したというのに有難い賞を頂くこととなり、今回、授賞式に参加して参りました。
蒼月光の名前で応募はしたものの。赤ペン先生をしてくれたり、半ば送付を諦めていた(丁度、文学フリマの準備期間と重なり時間がとれなかったのもあって)背中を突き出す勢いで押してくれた、相棒の御理伊武がいなきゃ受賞できなかった作品でもあったので、八味姉妹の二人で。

久々に向かった教育文化会館。かつて学生時代に合唱部としてステージに立った思い出の場所で、まさか自分の創作作品の授賞式を行われるとは思いもしないことでした。

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受付をするにも本名ではなくペンネームで取り交わす世界。
この感覚はいつ以来だろうとこの時点で感銘を受けながら会場の中の席に着きました。

順番に名を呼ばれ、応募した作品のタイトルと自分の名を呼ばれた時の、鳥肌が立つ感じは、忘れられないものになりそうです。

なにせ自分の創作作品がこうやって世に認められたのは生まれて初めての体験。
事前に封書にて受賞のお知らせを頂いてはいましたが、今一つパッとこず。
授賞式を体感して、初めて「あぁ、本当に受賞できたんだ」とようやく実感できた次第で。

授賞式が終わり、部門に分かれての懇親会にて、選考委員の先生からの賞状の贈呈や論評会は、夢にいるようなフワついた感じでした。
否定的なことを言われることも無く、恐縮してしまうほど高評価を頂き、本当に純粋に嬉しかったです。

ずっと隣にいてくれる御理伊武は、終始ニコニコしていて。
なんだかそれだけでも、正直、幸せな気分でした。

想定外だったのは、自分の作品を音読したことくらい(笑)
まさか読むことになるとは思わず、緊張のあまりツッカエたりしてしまったけれど、改めて胸がいっぱいにもなりました。
私の文芸人生の原点、高校時代の文芸同好会を思い出したりもして。
机をロの字の陣形に並べて、お互いの作品を講評し合うのは、あの当時そのままの様相で。
あの講評会のやり方を教えてくれた当時の顧問の先生を呼びたいくらいでした。

式の中で開催された澤田展人氏の「深沢七郎 『笛吹川』を読む」という講演会の中で、「個人の能力はその個人の所有物なのか?」という問いが出てきましたが、私はそうは思わない方に一票です。
産まれてからその作品を創り出すまで、一人で生きてきたという人がいるなら別かもしれませんが、どうしたって周りの人や環境の影響を受けて、年を経ていくのが人だから。
今回の受賞も、今まで接してくれた皆さんのお陰だと身に染みて想っています。
私を知ってくれている全ての人への感謝と、これからもどうぞお見知りおきをば。

八味姉妹 蒼月光


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因みに「さっぽろ市民文芸36号」は札幌市内の紀伊国屋書店・弘栄堂書店・コーチャンフォー三省堂書店札幌店・ジュンク堂書店・北海道文学館・教育文化会館1階プレイガイドで販売中。
もし見つけたら、手に取って見てみて貰えたら幸いにございます。