八味姉妹の部屋

文芸ユニット。只今、エッセイの勉強中です。

蒼月光というペンネームについて

思えば、子供の頃から本が好きでした。

それから学校に行くようになったら「国語」の授業が大好きでした。

気が付けば、友達との交換日記に、ちんまりとした詩を書くようになって。

私には勿体ない、ちゃんとした友人で。

嘲りも冷やかしもせず、優しくて素直な感想を述べてくれたのを覚えています。

 

高校時代になって。

ほぼ潰れそうになっていた文芸同好会を御理伊武を中心に建て直して。

高柳龍先生(本名に非ず)を顧問として、改めてちゃんとした「物書き」「モノヅクリ」を始めました。

その時に同好会員、各々にペンネームが必要だということになって。

その時に「蒼月 光(アオツキヒカル)」が誕生しました。

本当は「光」は「翔」にしようと想っていたのですが、別の人が先に付けたので

(早いもの勝ちの世界)悩んだ末に「光」となりました。

 

「蒼月」は、北海道出身の漫画家藤田和日郎氏の名作漫画「うしおととら」の主人公から頂戴しました。ストーリーが秀逸で、終わり方も完璧で、本当に好きな漫画の一つで。
特に読んでいた時、たまたま主人公と年齢が同じだったのもあって、のめり込むように世界に入って行ったのを覚えています。

あの主人公のように仲間を護り、護られ生きていけたらと。
ずっと曇らない真っ直ぐな目を持って。

 

また、単純に「蒼月」という言葉で浮かぶ情景が良いと思ったのも有ります。

「青」ではなく「蒼」がもつ色の響きも。


それが、「光」という言葉を続かせました。

 

当時、たまたま読んでいた本に「月見草」が出てきて。

名の通り、夜の月が出ている間しか咲かない花があると初めて知り、

そこからもインスピレーションを貰いました。


夜の帳
月からのスポットライトが一輪の花を咲かせる

そんな風に作品を作っていきたいと願い、想いました。

 

蒼月光の誕生です。

 

不思議なもので。自分は今、蒼月光なんだと心のスイッチを切り替えて、パソコンのキーボードを打ち込むと、普段私が具現化していない思いも、オートマティックのように動く指が、きっちりと言葉に変換してくれます。

時に、友人に蒼月の時の君は冷たい、と言われたこともあります(笑)

普段は菩薩スマイルと言われたこともある私が、まるで人格が変わったかの様になるようです。

正直、自分ではあまり自覚がないのですが。

ペンネームをお持ちの方は皆様そうなのでしょうか…?